SUMMER SONIC 2008 東京&大阪
2008.08.09 @幕張メッセ
この時の幕張メッセは恐怖の記憶しかない。
「SUMMER SONIC」第9弾でPerfumeなど7組追加
2008年のサマソニはPerfumeにも大きなステージが割り当てられたけど、途中に区切りの柵がないただっ広いフロアだったので、将棋倒しまで起きた。それも目の前で。
だいぶ前の話なのでだいぶ忘れてしまったけど、開演前に混雑した会場の中でずっと立って待っている間Joy Division のHeart & Soulがかかっていたような気がする。その他にもなんとなく聞き覚えがあるような洋楽のパンクロックがかかっていて、さすがサマソニだなあ、とか思っていた。
そうこうする間にどんどん観客が詰まってきて、ステージ前から7~8mぐらいのところでも人と体が触れ合うぐらいになった。
そしてPerfumeが登場してからは強烈なモッシュ状態で、自分の意思とは関係なく体が運ばれていく。体が傾いた方向に足を置ける隙間がないので、必然的に隣の人を押してしまう。
そんなこんなで"GAME"が出囃子で流れた段階で前後左右にめちゃくちゃ押された。押されるというより潮流に流される感じ。洗濯機にぶち込まれて、もう自分の意思で動くこともできないと言った方が正しい。
自分の近くでは"love the world"(たぶん)のときに目の前で左から右に将棋倒しが起きて、後ろの人を背中で支えながら「押さないで―」と叫ぶしかなかった。
目の前が5mぐらいに渡って人がなぎ倒された光景は目に焼き付いている。
そのほかにも会場にあちこちで散発的に将棋倒しが起きていて、よく途中で中止にならなかったもんだとは思う。今でこそ普通に設置されている、中央付近の左右分割の柵とか、前後区切りの柵がなかったらあんなふうになるんだ、というのがよく分かった。
そんな、会場大荒れの中でメンバーは
「隣の人は敵じゃないですからね~」「気分悪くなったら係員さんにいってね~」
と、努めて平穏に観客に声をかけていた。
運営の不手際はもちろん運営の責任なんだが、自分たちのステージで何か事故でも起こったらと思うと気が気ではなかったかもしれない。
フェス会場でだんだん大きなステージを任されるようになったばかりなのに、こんなアクシデントぎりぎりのような状況に対応したのは称賛に値する。
これ以降のフェスやツアーでものっちは「周りの人は敵じゃないですからね、仲良くしてね」というようになったけど、ここらあたりが言い始めだったかもしれない。
2008.08.10 @舞洲サマーソニック大阪特設会場
東京の翌日は大阪のサマソニを見に行った。小さなボディバッグ一つで新幹線に乗って横浜-大阪間を日帰りした。このころはPerfumeの活動に合わせて自分の遠征範囲も広がっていったので、今まで行ったことのないフェスの会場まで遠征するたびにすごく高揚感があった。
大阪は舞洲の工業地帯に近い運動公園みたいなところとか野球場みたいなところとか体育館みたいなところにステージが設営されていた。
夏の太陽がガンガン照りつけててとにかく暑い日だったことは覚えている。真夏の太陽でとにかく景色がまぶしかった。
そんな中、Perfumeは体育館のような場所に設けられたDANCE STAGEに出演した。天井が白くて薄いプラスチックの半透明の屋根で、中もサウナみたいに蒸されて暑かった。
東京会場での混乱のこともあって、大阪ではモッシュゾーンに行きたくないなーと思い、会場の真ん中付近まで下がって好きなように踊ることにした。
前の方は東京会場と同じくモッシュゾーンになっていたが、体育館の真ん中ぐらいまで下がれば両手を広げても隣の人に当たらないぐらい余裕があった。後から聞いた話によるとPerfumeは入場制限を行っていたらしくて、直前になっても全然人が増えなかった。
入場制限によって、モッシュゾーンも最前付近だけになったので将棋倒しなどは起こらず、滞りなくセットリストをこなした。好きなように踊れたが、暑すぎて自分の腕から汗が飛ぶのがわかった。
もう少し客を入れても良かったような気もするが、とにかく事故にならずにステージをこなせてよかったと思う。Perfumeはこういう実績を積んで、ロックフェスに呼ばれる近未来テクノポップユニットの名をほしいままにすることとなった。
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