ポリリズム・リリースイベント 池袋サンシャイン噴水広場
アメーバスタジオでの公開生放送の途中で帰ってしまったことを後悔した僕は、これからちゃんともっとPerfumeを応援しようと思うようになりました。
ポリリズムリリース前のPefumeは崖っぷちでしたから、ラジオ番組などに猛烈なスケジュールで出演していました。
2007年9月には18回もラジオ出演していることが記録に残っています。(以下のリンク)
今でこそ、あ~ちゃんは崖っぷちとまではいわなくとも「うちらを見捨てんでね」としばしば言います。2007年頃は本当に崖っぷちだったでしょうから、マネージメントとしてもメディア露出を最大ブーストしたのでしょう。
全国各地のラジオの全部は見に行けないにしても(公開スタジオじゃないのもあるし)、Perfumeが出る番組はできるだけ聞いていました。
当時のPerfumeのウェブサイトでブログ記事にリリースイベントの様子が載っていました。メンバーが自分のキャリーケースと共にJR神戸線に乗って移動している写真を見たときは、自分の故郷近辺で普通電車(神戸線の新快速だと思われ)に乗っているのを見て、心の中で頑張れと叫んでいました。自分がかつて通勤電車に使っていた車両でメンバーが自分の荷物を持って移動している姿に心を打たれました。
次の見に行ける公開生放送は9/15のTokyo FMスペイン坂スタジオでした。(スペイン坂ギャラリーは2016年8月をもってクローズされました。)
もちろんスペイン坂スタジオなど行ったことがなかったので、渋谷駅から道順を調べて「ここがスペイン坂かぁ」などと思いながら坂を上りました。
僕が着いたときスペイン坂ギャラリーにはもう100人か200人ぐらいの列ができていたと思います。整理券は出していなかったとは思いますが、アメーバスタジオのときのような数十人規模からはるかに増えていました。角を曲がってまだ人の列が続いているのを見て、「こんなに並んでる!」と心の中で喜びの声を上げました。
このころはポリリズムのCMやラジオ出演によって急速にPerfumeの認知が広がっていった時期でした。
スペイン坂スタジオでは観覧場所から放送ブースまでは5mぐらい離れていましたが、それでも目の前でPerfumeのメンバーがしゃべっているところを見るのは楽しかったです。最初のときよりかずっと落ち着いて見ることができました。
池袋サンシャイン噴水広場
当時いくつか出演していたラジオ番組の中であ~ちゃんはしきりに池袋サンシャイン噴水広場でのリリースイベントを宣伝していました。
「噴水広場に2000人以上集めてイベント中止になるぐらいにしたいんです。ぜひ噴水広場のイベント来てください。2000人以上集まるとイベントが中止になるそうなんで、それぐらい集まって、イベントが中止になって伝説を作りたいんです。もう他のイベントはどうでもいいけど、池袋サンシャインの噴水広場のイベントだけは絶対来て下さい!」
と言い過ぎて、かしゆかが思わず、
「他のイベントもぜひ来てくださいね。」
と恐る恐る付け足しするほどだった。
それぐらいあ~ちゃんが力を入れて来てほしいと言っているので、これは当然行かなくてはならないと思い行きました。
池袋に行ったのはこの時が初めてでしたが、池袋サンシャインは駅から近くて迷わなかったです。
池袋サンシャイン内にあるレコード店でCDを買えばイベントでの握手券がもらえると聞いていたので、さっそくCDを買いに行ったのですが、握手券は終了しましたとのお知らせが出ていました。残念。
握手会に参加できなかったのは残念でしたが、Perfumeが売れているんだということを実感できました。
噴水広場は吹き抜けの中にステージがあって、ステージの後ろ側が噴水になっています。地下1階から上に4階部分が取り囲むようにステージを見下ろせるように作られていました。
ステージ前には50人分ぐらいのパイプ椅子が置かれていて、CDを購入してイベント参加券をもらえた人たちがそこに座れるようでした。
イベント開始時刻が迫って来て、広場の周りに人だかりができ、地下フロアからは人垣でステージが見えないぐらいになりました。
せっかく池袋まで来て握手券ももらえず、ステージも見えなければ意味がないので、地下1階からエスカレータで上がりながらステージが見える所を探しました。
そうこうしている間に、イベントが始まってしまい一曲目のチョコレイト・ディスコを聞きながらエスカレータを駆け上がりました。
1階もステージが見える手すりのある部分は、ぐるりと人がみっちり詰まっていたので、2階まで上がりました。
ようやく、ステージの背面側に人が途切れたところがあったので、そこから見ることにしました。
Perfumeの踊る姿をほぼ真上の後ろ側から見るという貴重な体験をしました。(後ろ側から見るという体験はREQUESTAGE@大阪城ホールでもありましたが、ほぼ真上ではない。)
リリースイベントと呼ばれるものも初めてだったし、なんならPerfumeの踊る姿を直接見たのも初めてだったのですが、ショッピングモールとは思えない轟音を出しまくってたのに度肝を抜かれました。
轟音は噴水広場の円筒形の空間で反響しまくり、原形をとどめていないほどの迫力になっていました。その中で踊りまくるPerfumeを3フロア上から(噴水広場はB1なので)茫然と見下ろしました。
円筒形に取り囲んでいるショッピングモールの通りすがりの人は、何の轟音かと思ったことでしょう?
元の曲を知っている人がかろうじてメロディーを追うことができるぐらいで、知らない人は4つ打ちのキックと、バチバチと反響する高音成分の洪水にしか聞こえなかったと思います。
轟音のおかげで、何の曲をやったかとかは記憶に残らず、ただPerfumeはすさまじい音圧の中で踊りまくる人たちなのだという認識を植え付けられました。
初めてチョコレイト・ディスコを聞いた時のように、正座したまま茫然と見つめるほかありませんでした。(正座はしなかったけれど、手すりにしがみついていた。)
おそらく4曲ぐらいを終えて捌ける前に、地下1階から地上3階までの通路にぐるりと360度鈴なりになっている人たちにメンバーが手を振っていました。
僕は周りに人がいないところにいたので、メンバーが自分に手を振ってくれたのがはっきりわかりました。
嬉しくて両手で思い切り手を振り続けました。メンバーもかなり長い間、といっても3秒ぐらいだけど僕の方をはっきり見て手を振ってくれました。
イベント終了後は、幸運なファンたちがメンバーと握手会を楽しむのをうらやましく眺めた後、CDの臨時特売所でPerfumeのCDを買いました。
CD一枚につき一つ缶バッジをプレゼントだったので、
「5枚買ったら、5種類のバッジくれますか?」
と聞いたらOKで、ちゃんと5種類の異なる缶バッジをくれました。
CDが飛ぶように売れるのでレジのおっちゃんの顔が輝いていました。
9月17日の池袋サンシャインシティ・アルパ噴水広場でのリリースイベントの模様はメディアでも取り上げられました。
雑誌Quick JapanでもPerfumeのことを「アイドルの意味を回復する3人」として特集されました。
この雑誌の中でも噴水広場のイベントの様子が記載され、2000人余りのファンが会場周りに鈴なりに集まったと描写されています。
僕もその鈴なりの一人でとっても幸せでした。
とはいっても、これはやはりリリースイベントであって、やっぱりPerfumeのライブを見たいと思い、対バンライブのチケットを取ったのでした。その様子を次回書きます。
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